SEOの都市伝説を統計手法で検証。
Google上位表示 64の法則 (WEB PROFESSIONAL)
- 作者: 藤井慎二郎
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/02/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アフィとかネットショップをする人にとって、気になるのがアクセス数。アクセス数を増やすには、1つはファンを増やす。もう1つは検索でひっかかりやすくする。いや、ほかにもあるのかもしれないけど、だいたいその2つなのかな。で、多くのサイト担当者がやるのがSEO対策(Search Engine Optimization)とよばれる検索エンジン最適化だとは思うけど、本書はちまたで言われているSEOの効果的方法に関して、データマイニングという方法で検証したレポート。
データマイニングとはあらゆる側面から分析して傾向を導き出す方法と、ざくっといえばそんな感じらしいのだが、たまたま、本を買った後の会議で、データマイニングの話がでて、なんともタイムリー。(会議のときにはまだ本書を読んでなかったので、知ったかぶりで聞いてたが^^;)
本書では、64の法則に関して、
・中央値と平均値
・度数分布
・箱ひげ図
・クラスカル・ウォリス検定と多重比較
を用いて、250の検索ワードに関して、検索結果上位50ページを5つのグループに分けて、本当かどうかを検証している。
って、クラスカル・ウォリス検定って何?って思うけど、これはよくかみきれなかったので、また今度、調べるとしよう。。これをわかったうえで読んだほうがいいのかもしれないけど、分析結果を読めばだいたいわかるので、理解できなくても、OKかも。(理解した上のほうが楽しめるんだろうけど)
結論からいうと、SEO対策って大変だねぇ〜って思うわけだが、結局は、検索する人に対して、いかに有益な情報をちゃんと書いているかってことなのかなぁ。(あたりまえだけど。。)
あと、結局1つ1つの観点で検証していて、これは関係している、関係していないとかが判断されているが、それこそ、他の側面がつよく聞いていて、その噂の判定が怪しいのではって思うところもあるような。イメージが多い方がいいとありつつも、実はイメージが多いということはキーワードも多くて、そっちが聞いていたりしないのかなぁって思ったりもする。
まぁ、ブラックボックスに対して、しかも、自由に入出力ができるわけじゃないから、検索の解析するのって大変だろうなっていうのは思う。
気になった検証をいくつか。
Webサイトの重要度は「ドメイン年齢」で判断される
要は老舗のサイトほど、重要と判断されるらしい。
キャッシュで同色の複合語はつながりの強い組み合わせである
これは検索結果がどうのこうのっていうよりも、googleちゃんの検索結果がそういうキャッシュの仕組みになっているっていうのを初めて知ったので、ちょっとためになった。キャッシュやらインデックスやらなんとなく漠然とみていたので、なるほどねぇっ感じ。
関連キーワード、類似キーワードを多く含むコンテンツを作る
まぁ、考えてみれば、そのとおりだったりするのだが、「お茶」って言葉を一つだけ含むよりも、お茶に関連する言葉(たとえば、煎茶とか茶葉とか)を多く含むほうがコンテンツに深みがあって有益と判断するみたい。
ソーシャルブックマーク数が多いと上位に表示されやすい
Yahoo!ブックマーク、はてなブックマーク、livedoorブックマーク、Buzzurlブックマーク、niftyクリップに関して、検索の結果とブクマ数を検証。かなり関係するらしい。
ただ、卵が先か鶏が先かじゃないけど、検索された結果ブックマークに登録されたのか、ブックマーク登録されたから検索結果があがったのかは、どうなんでしょうね。
まぁ、検索結果で上位にでると、嬉しいけど、ノイズサイトにひっかかったと思われないように、有益なコンテンツを1つでも多く心がけたいものだ。(まぁ、なので、サイトタイトルで、詳しくはないけど、と先に謝っているのだが^^;)